卓球ラバーの選び方|初心者が押さえたい厚さ・硬さ・種類の基本

ラバー

RALLY NOTE / EQUIPMENT GUIDE

はじめてのラバー選びは、この3つから

01
種類

基本を覚えるなら、裏ソフトを軸に相談。

02
厚さ

弾みと重さを確認。厚すぎないものから。

03
硬さ

軟らかめを候補に。メーカーの基準も確認。

最後は「使うラケット」と「今の練習」に合わせて決めましょう。

「中と厚、どちらを選べばいい?」「硬度の数字が違うけれど、何が変わるの?」

初めてラバーを買うときは、商品名よりも先に種類・厚さ・硬さの意味を押さえると、候補を絞りやすくなります。

最初の1枚に迷ったら

基本の打ち方をこれから覚える人は、裏ソフトラバーを軸に、厚すぎないスポンジと軟らかめのモデルから検討しましょう。実際の厚さは、使うラケットや指導者の方針も踏まえて決めるのがおすすめです。

この記事では、40mmの硬式卓球を始める人に向けて、カタログの読み方と購入前に確認したいポイントを整理します。

メーカーの公式解説を基にした基礎ガイドです。個別商品の実打レビューではありません。情報確認日:2026年10月23日。

1.卓球ラバーの種類|初心者は裏ソフトを軸に選ぼう

RALLY NOTE / EQUIPMENT GUIDE

裏ソフト・表ソフト・粒高の違い

裏ソフト

平らな面で打つ

表ソフト

短い粒が表側

粒高

細長い粒が表側

緑:シート/薄茶:スポンジ/濃い茶:ラケット。形状・寸法・比率は簡略化した模式図です。

ラバーには、ボールが触れる面が平らなものと、粒が表に出ているものがあります。見た目の違いだけでなく、回転のかけ方や返球の性質にも違いがあります。

主なラバーの種類と特徴
種類 主な特徴 選ぶときの視点
裏ソフト 打球面が平ら。回転をかけやすく、幅広い打法に使われる。 基本技術を覚えるための最初の候補に。
表ソフト 短い粒が表面にある。球離れが早く、裏ソフトより相手の回転の影響を受けにくい傾向。 台の近くで、速いテンポの攻撃を目指す場合に。
粒高 表ソフトより細長い粒があり、粒の変形や相手の回転を利用した返球が特徴。 変化を生かすプレーや守備を、指導者と相談して選ぶ場合に。
アンチ 見た目は平らでも、摩擦が小さく、自分から回転をかけにくい。 回転の性質の違いを生かす、明確な目的がある場合に。

出典:[1]〜[4]。特徴は一般的な傾向で、製品や打法によって変わります。

「裏ソフト」はバック面専用という意味ではない

「裏」はラケットの裏面という意味ではありません。裏ソフトはフォア面にもバック面にも使います。同じように、表ソフトがフォア面専用というわけでもありません。

裏ソフトは、ドライブやツッツキなど、回転を使う技術を学ぶときの基本的な選択肢です。目指す戦い方がまだ決まっていない人は、まず裏ソフトから相談すると話を進めやすいでしょう。[2]

2.ラバーの厚さはどれがいい?中・厚・特厚の考え方

RALLY NOTE / EQUIPMENT GUIDE

スポンジの厚さで、何が変わる?

比較的薄い

弾みを抑える方向。
重量も抑える方向。

比較的厚い

弾みが大きい方向。
重量が増える方向。

同じ商品で比べた場合の一般的な傾向です。別商品同士の弾みは厚さだけでは比べられません。断面は模式図です。

購入時に選ぶ厚さは、通常、シートの下にあるスポンジの厚さを指します。「中」「厚」「特厚」のような文字や、数字で表示されます。

同じ商品で厚さを比べると、厚い方が弾みやすく、重くなるのが一般的です。ただし、別の商品同士では素材や設計が違うため、厚さだけで飛び方を判断できません。[5]

同じ商品の中で厚さを選ぶときの見方
選択肢 確認したいこと
比較的薄いもの 弾みと重量を抑える方向。薄いほど誰にでも扱いやすいとは限らず、打法との相性も確認する。
中程度のもの 初心者の比較の出発点。基本練習での収まりと、振り切れる重さを確かめる。
比較的厚いもの 弾みや威力を求める場合の候補。短い返球やラケット全体の重さも確認する。

初心者は「中〜厚」を目安に、実際の仕様を確認

ニッタクは初心者向けの目安として「中」や「厚」を案内しています。一方、バタフライの現在の初心者ガイドでは、厚さ表記「1.7」または「1.9」を案内しています。[1]
[5]

これは、すべての商品で同じ表記を選べばよいという意味ではありません。候補商品の公式ページで、選べる厚さと、その表記が示す仕様を確認してください。

なお、バタフライは2024年12月生産分からスポンジ厚の表記を変更しています。古い紹介記事の「アツ」などと、店頭の数字表記が違って見える場合があるため、購入時は現行の案内を確認しましょう。[6]

3.初心者向けの硬度は?硬い・軟らかいラバーの違い

スポンジ硬度は、スポンジの硬さを数値で示したものです。同じ測定基準であれば、一般に数値が小さいほど軟らかく、大きいほど硬くなります。

軟らかめのスポンジはボールが食い込みやすく、初心者が打球を安定させるための候補になります。硬めのスポンジは、速いスイングで十分に食い込ませられると威力を引き出しやすい一方、扱いにくく感じる場合もあります。[7]

「初心者なら○度」と、数字を一律に決めない

硬度の基準にはメーカー独自のものがあります。たとえばバタフライは、自社基準で測定していると説明しています。異なる基準の数字を、そのまま大小で比べるのは避けましょう。
[8]

同じブランドの同じシリーズにある軟らかめのモデルを比較したり、店頭で「今使っている商品より軟らかいものがよい」と伝えたりすると、候補を具体化しやすくなります。

4.フォアとバックは同じラバーでもいい?

最初から別々の商品にする必要はありません。両面とも裏ソフトで基本練習をするなら、同じ商品・同じ厚さを比較の出発点にする方法もあります。

ここからは選び方の提案です。すでに練習している人は、「フォアは振り切れるがバックは飛びすぎる」など、面ごとの困りごとを一つ挙げてみてください。

面ごとに違うものを選ぶときも、「フォアは必ず硬く、バックは必ず軟らかく」と固定せず、打ち方を見てもらいながら調整しましょう。

5.初心者が比較したい裏ソフトラバー3選

「選び方は分かったけれど、商品名の候補も知りたい」という人に向けて、公式仕様を確認できる3種類を挙げます。初心者全員に同じ商品を勧めるランキングではなく、目的別の比較候補です。

価格は2026年10月23日に確認したメーカー公式の税込掲載価格・1枚分です。実売価格、送料、貼り付け料金は販売店で確認してください。硬度はメーカーの基準が異なるため、横並びで優劣を付けていません。

選び方から商品候補を絞る比較表
商品 比較するときの目的 公式掲載価格/厚さ
フレクストラ 初めての用具を、コントロールと予算から考えたい 2,200円/1.7・1.9
スレイバーEL 弾みと安定性のバランスを比較したい 3,520円/1.7・1.9・2.1
ファクティブ 基本練習から攻撃につなげたい人が、テンション系も検討したい 4,950円/中・厚・特厚

出典:[10]〜[12]。目的欄は、公式の製品説明を踏まえたRally Noteの選び方の提案です。

フレクストラ|初めての1枚を選ぶときの候補

バタフライが、これから卓球を始める選手向けに案内する裏ラバーです。コントロールを重視して、最初の用具を揃えたい人は、相談の出発点にできます。

  • 公式仕様:スポンジ硬度32(バタフライ基準)、厚さ1.7・1.9。
  • 購入前の確認:ラケットとの組み合わせ、どちらの厚さにするか、両面分の総額。

2枚購入する場合のラバー代は、公式掲載価格で4,400円。ラケット代や貼り付け代は別です。[10]


スレイバーEL|弾みと安定性の両方を比較したい人に

メーカーが弾みと安定性のバランスを特徴として説明するモデルです。フレクストラとどちらが現在の練習に合うかを、指導者や専門店に相談する候補になります。

  • 公式仕様:スポンジ硬度35(バタフライ基準)、厚さ1.7・1.9・2.1。
  • 購入前の確認:今のラバーより弾みを増やす必要があるか、選ぶ厚さで無理なく扱えるか。

2枚分のラバー代は、公式掲載価格で7,040円です。商品名が似ている「スレイバー」「スレイバーFX」と取り違えないよう確認しましょう。[11]


ファクティブ|テンション系も比較したい人に

ニッタクのテンション系裏ソフトです。公式には、ボールをつかむ感覚や、台上プレーから攻撃につなげる使い方が説明されています。基本練習を進めながら、攻撃面も相談したい人の比較候補に挙げています。

  • 公式仕様:厚さは中・厚・特厚。硬度は35.0、ドイツ基準45.0と併記。
  • 購入前の確認:今の用具に対して弾みが増えすぎないか。初めての人は、厚さも含めて相談する。

2枚分のラバー代は、公式掲載価格で9,900円。価格が高い順に、初心者に合うわけではありません。
[12]


迷ったら、同じ条件で相談しよう

「ラケットはこの商品、両面分の予算はこの金額、今の練習はフォア打ちとツッツキ」という条件を揃えて、候補を比べましょう。商品だけでなく、ラケット・厚さ・合計金額をセットで確認するのが選びやすくするコツです。

6.ラバー選びで避けたい3つの決め方

有名選手と同じものを、同じ仕様で選ぶ

憧れの選手の用具は、卓球を楽しむきっかけになります。ただ、購入前には、現在の自分のスイングや練習内容も伝えて相談しましょう。ラケットが違えば、組み合わせの感触も変わります。

ミスの原因を、すべてラバーのせいにする

「オーバーミスが多い」だけでは、用具をどう変えるべきかは決まりません。まず、フォア打ち・レシーブ・ドライブのどこで起きるかを書き出すと、指導者が確認しやすくなります。

別メーカーの性能値を、共通の点数として比べる

スピードやスピンの数字も、比較する基準の確認が必要です。バタフライは、これらを自社独自の方法で測定・評価した相対的な指標と説明しています。[9]

カタログの数字に加え、対象とするプレーヤーや商品の特徴を読み、自分が取り組みたい技術と合っているかを考えましょう。

7.購入前に確認するチェックリスト

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購入前に確認しておこう

使うラケット

商品名・今の組み合わせ

取り組む練習

基本打ち・ツッツキ・ドライブなど

困っている場面

フォアかバックか、どの技術か

注文する仕様

厚さ・色・枚数・貼る面・合計予算

分からない項目は空欄でもOK。今のラケットを持って相談しましょう。

専門店や指導者に相談するときは、次の情報があると候補を絞りやすくなります。分からない項目は、空欄のままで構いません。

  • 使うラケット:商品名。交換なら今のラケットを持参する。
  • 現在のラバー:フォア・バックそれぞれの商品名と厚さ。
  • 練習内容:基本のラリー、ドライブなど、今取り組んでいること。
  • 困っている場面:どの面・どの技術で困るかを一つ。
  • 予算:片面分か両面分か、貼り付け代を含むかも確認する。
  • 注文仕様:商品名、厚さ、色、枚数、貼り付けを依頼する面。

相談するときの伝え方の例

「部活で始めたばかりで、今はフォア打ちとツッツキを練習しています。このラケットに両面貼りたいです。扱いやすい裏ソフトで、厚さも相談したいです」

8.卓球初心者のラバー選びでよくある質問

ラバーの予算はいくら見ておけばいい?

この記事の3候補では、公式掲載価格で片面2,200〜4,950円、同じ商品を両面に貼る場合は4,400〜9,900円です。これは初心者用ラバー全体の相場ではなく、掲載した3商品に限った比較です。ラケット、送料、貼り付け料金を含めた総額で予算を決めましょう。

テンション系と粘着系は、裏ソフトとは別の種類?

「裏ソフト」は主に打球面の構造による呼び方で、テンション系や粘着系などは、その中の特性・設計に関わる区分です。別々の軸なので、「裏ソフトかテンションか」という二者択一にはなりません。初心者は分類名だけで判断せず、扱いやすさや対象レベルの説明も確認しましょう。[2]

硬いラバーを選ぶ方が、上達できますか?

硬さだけで上達の速さは決まりません。今の練習で安定して打てるか、指導者に見てもらいながら選びましょう。軟らかめを選ぶことも、基本を身につけるための選択肢です。

軽くしたいときは、薄いラバーにすればいい?

同じ商品の厚さを下げることは、重量を抑える方法の一つです。ただし打球感や弾みも変わるため、重さだけで決めず、使うラケットとの組み合わせで相談してください。

最初から粒高や表ソフトを使ってはいけませんか?

使ってはいけないわけではありません。目指すプレーがあり、そのラバーの打ち方を教わる環境があるなら候補になります。まだ方針がない場合は、裏ソフトを軸に相談するとよいでしょう。

自分に合うラバーは、練習内容から考えよう

最初のラバー選びでは、種類を決め、厚さと硬さを確認し、ラケットと合わせて相談する順番がおすすめです。

購入したら、商品名・厚さ・使う面をメモしておきましょう。次に交換するとき、「何を使って、どこがよかったか」を説明できると、自分に合う用具を探す手掛かりになります。

参考にした公式情報

公式情報に基づく一般的な特徴と、Rally Noteによる相談・比較の進め方の提案を掲載しています。

  1. ニッタク「用具の基礎知識」
  2. バタフライ「裏ラバー」
  3. バタフライ「表ラバー」
  4. バタフライ「ツブ高ラバー」
  5. バタフライ「厚さや硬さの違いを知る」
  6. バタフライ「スポンジ厚の確認方法・表記変更について」
  7. バタフライ「ラバーの硬度(スポンジ)による性能の違い」
  8. Butterfly「Rubber Specifications」
  9. バタフライ「ラバーの性能」
  10. バタフライ「フレクストラ」公式製品情報
  11. バタフライ「スレイバーEL」公式製品情報
  12. ニッタク「ファクティブ」公式製品情報

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